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何も考えずに身近な薬局に就職してしまう「1社エントリー」のリスクとは?

エントリーは「1社で十分」と思っている薬学生のみなさんへ

ある調査によれば、薬局志望の薬学生が応募する薬局は、なんと1社のみ、なのだそうです。これは、一般的に就活をする他の学部生からみると、あり得ない就活のスタイルです。

事実、みなさんの先輩の中には、わずか1~2社のみに応募して就職先を決めたという方も少なくないと思います。就職活動よりも、国家試験に早く集中したいと考える薬学生も多いでしょうから、これはある意味当然の結果かもしれません。

もちろん、「どうしてもこの薬局に入りたい!」という熱意を持ち、1社に絞って採用試験に挑むなら何の問題もありません。むしろ理想的かもしれませんよね。

しかし「大手だから」「名前を知っている会社だから」「家の近くに店舗があるから」「先輩に勧められたから」「何となくイメージで」……その程度のモチベーションしかない「1社エントリー」には、大きなリスクがあることも理解してほしいと思います。

「株式会社プロ野球」という会社がないように、「株式会社薬剤師」も存在しない

薬学生のみなさんは、「薬剤師として働く」ということが一つのゴールになっていますよね。そして、そのフィールドとして薬局やドラッグストアを選ぶと思います。これは、ある意味でプロ野球の選手とよく似ています。

ご存知の通り、プロ野球選手を志望する人たちは、プロ志望届を提出してドラフト会議を待ちます。そして、そのドラフト会議で交渉権を得た球団と入団交渉をし、契約が成立すれば晴れてプロ野球選手となります。

しかしプロ野球選手となった後、そのフィールドによって自身の成長や活躍の範囲が大きく異なってきますよね。

例えば、ある野球選手が野手として入団する場合、そのチームの戦力事情によって、自分に任されるポジションは変わってきます。サードを守りたいと思っていても、有力なレギュラー選手がいれば他のポジションに回されます。そして、その最初に就いたポジションがその選手のベースとなって、プロ野球選手としてのキャリアを築いていくことになります。

薬剤師の場合も同じです。みなさんは国家試験の合格を通して、薬剤師として働く権利を手にします。そして、面接というプロセスを通してそのフィールドを決定します。

例えば、大きな総合病院の門前薬局に勤めると、救急も含めたさまざまな薬剤を扱う薬剤師として、キャリアを積むことになるでしょう。在宅をビジネスの中核とする薬局ならば、高齢者が服用する薬剤に明るい薬剤師、もしくは介護士や栄養士との連携の中で幅広い専門性を身につける薬剤師になっていく可能性が高くなります。

このように考えると、「薬剤師になる」ことももちろん大切ですが、そのフィールドをキチンと考えて選ぶことはもっと大切なのです。

プロ野球選手が「株式会社プロ野球」という会社に就職するのではないというのと同様に、みなさんは「株式会社薬剤師」に就職するのではありません。「薬剤師になる」のがゴールなのではなく、あくまでも、固有の事業展開や仕事環境を持った一つの薬局に就職するのです。

それを考慮せずに、よく知らないたった1社の薬局にエントリーする……そのリスクを、理解していただけたでしょうか?

明確な意志を持って、就職先を選ぶことが何よりも大切

日本には57,000店もの薬局がありますが、その中から「自分にふさわしい薬局を選べ」と言われても簡単ではないかもしれません。しかし、自分の意志でキチンと選んだ薬局で働くことが、自分の薬剤師としての成長の方向性を決めるのです。

では、どのようにして薬局を選べばいいのでしょうか。

その一つの答えは、みなさん自身が「どんな患者さんとどのように向き合いたいのか」を考えるということです。薬局激戦時代と言われるこの先、明確な事業戦略を持っている薬局だけが生き残っていくことになるでしょう。在宅に特化した薬局や地域の健康センターの役割を担う薬局、医療モールの一員となる薬局など、さまざまな形態が出てきています。

各薬局が目指すスタイルが、自分の目指す「薬剤師像」と合致するのかどうか。それをしっかりと理解したうえで、エントリーする薬局を判断してほしいと思います。

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