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日本薬学生連盟 関東総会ミニセミナー

ミニセミナー「予防医学と医療用サプリメント」平井陽子さん

11月28日(土)に開催された日本薬学生連盟の関東総会にて、タレントゲートがミニセミナーを行いました。ゲストに薬剤師の平井陽子さんをお招きし、「予防医学」についての講演と質疑応答を実施。会場に集まった50名程の薬学生のみなさんは、低学年で就活はまだまだ先……という方が多かったようですが、真剣に私たちの話に耳を傾けてくれたのが印象的でした。ここでは、セミナー当日の模様をレポートします。

[参考]一般社団法人薬学生連盟「関東総会~駆け抜けろ薬学生たち~」
http://apsjapan.org/activity/report/kanto2015/

日本ではまだまだ遅れている「予防医学」とは何か

今回ゲストとして講演をお願いしたのは、以前タレントゲートでも取材にうかがったことのある、薬剤師の平井陽子さんです。

平井陽子さんプロフィール
大学卒業後、2007年より国立がんセンター中央病院へ勤務。その後、ドラッグストアの医薬品・健 康食品担当を経て、2011年に起業し、医療用サプリメントを個人向けに販売する「薬剤師カフェ vita」東京・銀座店を開設。2015年に店舗を閉店し、事業拡大を行い現在は医療機関に向けた医 療用サプリメントの卸販売に注力している。

平井さんは薬剤師として医療用サプリメントの販売を通じ、予防医学や栄養療法についての啓蒙 活動を行っています。日本で薬剤師が関わることがまだまだ少ない「予防医学」とは、その名の通り、治療医学とは別で、病気にならない身体づくりをするための医学です。

平井さんが医療用サプリメント、そして予防医学に注目するようになったきっかけは、ご自身が勤務されていた国立がんセンターでのご経験からだったそうです。

「がんセンターでは、がんの患者さんが、医者や薬剤師にかくれてたくさん怪しげなサプリメントをとっているのを目の当たりにしました。抗がん剤との飲み合わせが悪ければ、薬剤師も指導ができるのですが・・・逆に医薬品と特に飲み合わせに問題がない食品やサプリメントは『自己判断でとっ てください』としかいえないんです。それが例え全く科学的根拠がない質の悪いサプリメントであってもです。その状況にもどかしさを感じていました」(平井さん)

公的な医療保険がなく医療費が高額なアメリカでは、病気になる前の「予防医療」が重視され、医療機関でも積極的に「医療用サプリメント」が活用されています。そのため医者に相談 して、自身に合った医療用サプリメントを処方してもらうことも可能です。しかし日本では、サプリメントイコール食品扱いで医療ではなく、医療現場で使用できる「医療用サプリメント」も普及していないのが現状です。日本ではサプリメントは医師や薬剤師の指導範囲外となり、患者さんの中には知識なくサプリメントをとっていて、逆に健康被害に遭うことも多いのだとか。

超高齢化社会が到来し、医療費の削減が社会課題となっている今、日本の恵まれた皆保険制度 は破綻する可能性も高いといえます。そこで重要となってくるのが、科学的根拠のある「予防医学」なのではないか・・・。

平井さんはひとりの薬剤師として、ご自分の事業を通じて予防医学として有用な「医療用サプリメント」を日本へと広めていき、日本の医療費削減にも貢献したいのだそうです。

学生の頃の自分と話せるとしたら、言っておきたいこと

予防医学についての講演後、自身もかつては薬学生連盟の一員だったという平井さんは、真剣なまなざしで話を聞く後輩のみなさんに向けてこんなことを話してくださいました。

「私のところには、ときどき『私も起業したい!』という学生さんが話を聞きにくることがあります。でも『何をしたいのか?』と聞くと、『いやなにかわからないけど起業したい』と。起業はすごく大変なことです。リスクもあるし、自分で稼ぐというのは本当に大変。だから何が何でも起業したいというのは、ちょっと違うんじゃないかなと思います。 私はがんセンターで働いた経験があったからこそ、医療用サプリメントや予防医学の問題に気づいて起業することになりました。薬局で働いた経験から、ビジネスはこうして行われているということを知りました。 焦る必要はないんです。起業したいという想いがあるなら、社会で働きながら、経験を積みながらゆっくり見つけていってもいいと思います」(平井さん)

さらに学生のうちにできることとしては、「人とのつながりをを重視する」ということを挙げていらっしゃいました。

「同業者の集まりも大切です。でも同じ薬学生、薬剤師以外のつながりも、大切にしていった方がいいと思います。私の事業も、他業種の人とのつながりをきっかけに大きく発展しました。特に人生の先輩の話には、素直に耳を傾けておいて損はないはずです」(平井さん)

その“人生の先輩”のひとりとして、最後に学生のみなさんが今後直面することになるであろう、就職活動についてもひとこと。

「最近の薬剤師採用は売り手市場で、『自分の家から近いからここにする』といったような職場の決め方をする人もいると聞きます。でも簡単に決めたわりに、入ってみて『ちょっと違った』とやめてしまう人も多いそうですね。 じゃあなぜ事前に調べないのか、ということです。情報はいっぱいあるはずですよね。インターネットで調べてもいいし、先輩に会いに行ったり、直接その薬局に行ってみたっていい。よりよい情報収集をして、自分が納得できる就職活動をしてほしいと思います」(平井さん)

後半の質疑応答のコーナーでは、「起業で大変だったこと」「なぜ“薬剤師カフェ”という名前にしたのか」といった素朴な疑問から、「がん患者の方に正しくサプリメントの指導をするためにはどうしたらいいのか」「薬剤師としていちばん気にしていることはなにか」など、薬学生ならではの鋭い質問も飛び交いました。

平井さんも講演の中で触れていらっしゃいましたが、薬学部のなかにいると、どうしても同じような価値観に触れる時間が多くなります。予防医学について、また起業について学ぶ機会も、そうそう多くないでしょう。

学生のみなさんには、これからもこのような場に積極的に参加して、視野を広げていただきたいと思います。

ゲストで講演してくださった平井さん、そしてこのような機会を作ってくださった薬学生連盟のみなさん、本当にありがとうございました!

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