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薬局のサポートにITを活用。薬剤師の視点を多様なビジネスに活かす。

薬剤師としての経験を活かし、個人でさまざまな事業に携わる

水さんは薬剤師として、とても多様なお仕事に携わっていらっしゃいますね。

私はもともと、製薬会社のMRとして10年ほど働いていました。その後、薬剤師として薬局や大学病院、診療所などを渡り歩き、現在は個人事業で幅広い活動を行っています。

大学の准教授として学生の教育に関わったり、薬剤師向けの書籍を出版したり、薬学系のベンチャー企業を支援したり。薬剤師としての知識や経験を活かして、さまざまなビジネスに携わっているところです。

そのうちのひとつが、実務薬学総合研究所が開発している人型ロボット「Pepper」向けアプリの開発支援なのですね。

はい。「薬立っぺ」という、薬局薬剤師を現場で支援するアプリケーション開発を行っています。現時点ではそれがメイン業務になっています。

患者と薬剤師をつなぐ、薬局向けPepperアプリ「薬立っぺ」

水さんが協力している実務薬学総合研究所とは、どんな会社なのですか?

実務薬学総合研究所は、「地域医療創成」を目指して事業を展開している株式会社田無薬品の子会社にあたります。将来的に薬局や医療機関で役立つ新たなシステムの研究・開発を行ったり、人やモノの支援をしたりと、さまざまな事業を通じて、薬局という現場の総合的なお手伝いをすることを目指している会社です。

その理念がPepperアプリの開発につながっているんですね。

薬剤師が人手不足になりがちな場所を中心に、地域医療を支える役割を担うという意識が強いですね。

「薬立っぺ」とは、どんなアプリなのか教えてください。

薬局の店頭に設置された「Pepper」を通して、正しい薬の取扱いや健康情報を伝える役割を担うことができるアプリケーションです。クイズ形式のコンテンツなどを提供し、子どもから大人まで気軽にわかりやすく、薬について学べるようになっています。

患者さんたちに薬局での待ち時間を快適にすごしていただくだけではなく、薬剤師の説明に対する理解を、より深めてもらおうという意図もあります。

ITを現場で活用することで、薬剤師本来の役割が引き出される

水さんは、「薬立っぺ」の開発当初から携わっているのですか?

そうですね。2015年10月からです。

そもそも、なぜこのプロジェクトに参画しようと思われたのですか。

これまでPepper用の接客系アプリは多く開発されていましたが、ヘルスケア領域は手付かずでした。薬局や病院でも、Pepperがコミュニケーションのお手伝いをできればと思ったんです。

特に「1対1」ではなく、「1対不特定多数」という関係で、より多くの方とコミュニケーションできるツールなら現場でより役立つと考えました。

具体的には、病院の紹介や検査の簡単な説明、薬剤師の業務の紹介などの対話を、Pepperが担ってくれることを想定しています。

最大の目的は、患者さんと薬剤師とのコミュニケーションが円滑に行われることです。その一環で、Pepperが両者の橋渡しの役割を果たせるのではないか、と思っています。

「薬立っぺ」アプリの提供を通じ、手ごたえを感じているのはどんなところでしょうか?

患者さん側の、「本当は薬剤師にもう少し薬の説明してほしい」というニーズなどにも応えられていると思います。

店頭ではどうしても、薬剤師が一人ひとりの患者さんと向き合える時間が限られます。だから患者さんが、再確認したいのに遠慮してしまうことも意外と多いんですよね。器具の使い方がわからずうまく使えないとか、薬についてもう一度詳しく説明を聞きたいとか。そうした見えないニーズ、患者さんと薬剤師間のコミュニケーションの部分で、「薬立っぺ」が役立っているんです。

なるほど。例えばどんな質問が出ることが多いのでしょうか。

吸入器など、使用方法が難しいデバイスの使い方などですね。いざ渡されて「使い方はこうです、お家でもやってみてください」と言われても、なかなか難しい器具もあります。ものによっては、患者さんの2人に1人がいつの間にか使わなくなってしまうようなものもあるくらいです。

ITを活用することによって、薬剤師の仕事の質も変わっていくのですね。

そうですね。基本的には薬剤師とのさらなるコミュニケーションありきで、ITツールによって薬剤師の潜在能力を引き出すことが重要だと思っています。「薬立っぺ」も、「もっと詳しいことは薬剤師に聞いてね」と締めくくるようになっていますから。

あくまでも、現時点で患者さんが「本当はもっと聞きたい」と感じていることや、薬剤師が「急いでいるみたいだから伝えるのをやめよう」となってしまいがちな情報を、Pepperとの対話で補ってもらうようなイメージです。

患者さんがアプリケーションで待ち時間などに予備学習してくれれば、薬剤師の説明が5分から2分になるなど、1人単位の時間が短縮できます。そうなれば、他の患者さんとの対話やコミュニケーションの機会も増えていくと考えています。

ゆくゆくは、多くの薬局に配置したいとお考えですか?

プレスリリースでは、目標3,000店舗と発表しました。新しいコミュニケーションの仕方を模索している薬局の店頭に置いていただき、ロボティクスによる効率化を進めていただければうれしいですね。

人の教育、書籍執筆など、事業の根本は自分が楽しむこと

水さんはこうしたプロジェクト支援だけではなく、他にもいろいろなことに取り組まれていますよね。

そうですね。「薬立っぺ」の開発に協力しつつ、あれこれ個人的にチャレンジしています。例えば今年出版した『マンガではじめる薬局マネジメント: 薬局長サポートブック』(南江堂,2016)。この本は、突然薬局長になることになった現場の薬剤師に対し、薬局運営に少しでも役立つ情報を提供できたらいいなと考えて執筆しました。

この書籍のプロジェクトのように、今後も新しいカテゴリでどんどん攻めていきたいと思っています。基本的に、自分が楽しんでいるだけなんですけどね。

次に仕掛けたいと考えていることがあれば、ぜひ教えてください。

引き続き薬剤師の知見を活かしつつ、これからはMRという仕事に対して恩返しをすることも考えていきたいと思っています。私自身のファーストキャリアはMRでしたから。

今、実際にMRの方にアドバイスする活動なども少しずつはじめています。今後は、若手の教育が自分にとってのライフワークになっていくかもしれませんね。

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