「最後に何か聞きたいことはありますか?」と聞かれて困ってしまう方も多いですよね。そして「よし、最後までアピールしよう!」と熱い思いが走り出してしまう方も…
でもちょっと待って!逆質問の意図とは一体なんでしょうか。
逆質問の意図をググってみると…
・学生の質問力を見たい
・会社の魅力をアピールしたい
・志望度を測る
・的外れな学生をあぶり出す
このような情報に出会いました。
しかし実際のところ、担当者がどのように受け取るかはわかりません。「いい質問だな」と感じてもらえるかどうかは担当者により異なります。
ここからは私自身の経験を踏まえて、ヒント&アドバイスを提供します。
個別相談の現場において、よく起こるのは「なぜわたしに…」という質問をされること。
例えば…
「お勧めの会社はありますか?」
誰の何のためのお勧めなのか?!どうお勧めすればよいかわからず、解答に困ってしまう。
「志望動機の内容が合っているか」
私は採用担当者ではないのでお答えできません…ごめんね。
これらを、別の聞き方にしてみます。
「私は●●に取り組みたいのですが、そこに強みがある企業をご存じでしょうか。」
この聞き方であれば、他の就活生や先輩の情報を思い出しながら、何かしらの情報提供ができるかもしれません。
2問目も見てみましょう。
「私は志望動機で●●について一番伝えたいのですが、どのような印象になりましたか。」
このような問いであれば、私が感じとった印象を伝え、参考にしてもらうことができるでしょう。
このように「今、目の前の人に聞くに相応しい内容に落とし込んで質問する」ということが大切です。意図や気持ちを添えて、目の前のあなたに聞きたい、という気持ちで届けます。
では応用編です。
「コロナの状況で御社の働き方は変化したと思いますが、今後どのようになりますでしょうか。」
社会問題や医療問題に関心があることをアピールしたいという意図があったようです。しかし、この質問で知性や問題意識がアピールできるかといえば、あまり期待できないでしょう…
では、どのような聞き方が考えられるでしょうか。
「コロナの状況下でMR活動も大きく変化しているとOBから伺いました。~様は現場で業務をされている中で、働き方の変化について何か感じられていることはありますでしょうか。」
これは一例ですが、このような聞き方であれば、担当者は自身の考えを述べることで、その問いに答えることができます。場合によっては、「あなたはどう思いますか?」と聞き返してもらい、考えていることをアピールできるチャンスがやってくるかもしれません。
「逆質問」は多くの場合、面接の最後に行われます。ここでお互いに違和感が残ってしまうと、面接そのものの印象、さらには就活生の人物像に不安を残してしまう可能性があります。
せっかくの機会なので、疑問に思っていることは臆せずに聞きましょう。その際には、一瞬だけ立ち止まって、相手を想いながら誠実に伝えること。みなさんの想いが届くように、私も引き続きしっかりとサポートしていきます(^^)
<執筆者プロフィール>
坂田 康子(Yasuko Sakata)
国家資格「キャリアコンサルティング技能士 (2級) 」保有
首都圏大学で約12年間学生サポートに携わり、2019年8月にタレントゲートへジョイン。現在は個別面談と文章添削サービスを担当。一人ひとりにとってより良いキャリア選択の実現を目指し、寄り添い、親身になってくれる人柄も人気である。