ESでよく聞かれる問いですね。そもそもなぜインターンに参加をするのでしょうか。ここで参加する目的について、振り返ります。
タレントゲートのコンテンツやイベントでお伝えしている通り、就職活動で大切なのは「相手を知ること」と「自分を知ること」です。インターンの本来の目的もそこにあります。
インターンでは業界・企業・仕事・働き方についてのさまざまな情報や考え方に触れることができます。そしてそれらについて自分自身が「どのように感じるのか」を知ることで自己分析も深まっていきます。
このような「新しい情報との出会い」や「自分の感情の変化」を通して、進路について考えを深める。これがインターンで得られることの大きな柱です。
個別相談の現場では「まだ志望業界が定まっていないから、参加をしない方がいいのではないか」という質問もあります。
インターンは新しい情報と出会いを通して、選択を進めていく機会でもあります。決められない人ほど、広くさまざまな業界のインターンに参加をすることで、自分の気持ちの動きを感じてみることをおすすめします。
インターン参加の目的について振り返ってきましたが、ここは相談現場での「リアルな声」をお伝えする場…。インターン参加のメリットについて、ここからはぶっちゃけスタイルで語ります。
インターンの最大のメリット、それは“選考に直結することがある”ということです。
まずは企業から。製薬メーカーやCROなどの治験に関わる企業の中には、インターンで高評価だった学生を対象に早期選考(本選考)を進めるところもあるようです。またインターン参加者に限定して採用活動を行う企業もあると聞きました。
採用の流れは年度により変わる可能性があります。あなたが気になっている企業が、今年から「インターン直結型の選考」のみ、となる可能性も少なからずあるのです。ここに、できるだけ多くの企業のインターンに挑戦をしておくことのメリットがあります。
次に医療機関です。病院などの医療機関では一度に大勢の学生を対象としたイベントを実施することが難しいというところが多いです。少人数での見学会で、現場を肌で感じることができます。
さらに現場の方と言葉を交わす機会が得られることで、相手の印象に残る可能性もあります。選考対策の方法について情報を聞くことができた、といった声もありました。効率的に就職活動を進めたい学生にとって、これらは参加して損なし、のメリットといえます。
最後にインターン参加のメリットについて、卒業生の生の声をお届けします。
・他の職種のインターンに参加したことで、企業や業界の情報を得られた。
・インターンで繋がった他大学の学生から、選考情報を聞いて対策ができた。
・グループディスカッションやプレゼンの練習をすることができた。
・複数のインターンに参加をしたことで、他社比較をする力がついた。
インターンで得られることは学生の数ほどあります。なかには「インターンの選考で全滅をしたことで火がついて、本選考まで頑張り抜くことができた」という声もありました。
このように、参加できたりできなかったり、いろいろなことがあると思います。それらをしっかりと受け止めて、自分のものにしていくことができれば、後悔のない進路選択に繋げることができると思います。
自分なりに一歩一歩、挑戦をしてみてください。小さな挑戦の積み重ねが、来年の今頃しっかりと花開くはずです。
<執筆者プロフィール>
坂田 康子(Yasuko Sakata)
国家資格「キャリアコンサルティング技能士 (2級) 」保有
首都圏大学で約12年間学生サポートに携わり、2019年8月にタレントゲートへジョイン。現在は個別面談と文章添削サービスを担当。一人ひとりにとってより良いキャリア選択の実現を目指し、寄り添い、親身になってくれる人柄も人気である。