「ESや面接で出せるような経験がない」~就活で使えるエピソードの見つけ方

エントリーシートや面接でよく聞かれる質問に次のようなものがあります。
「学生時代に最も力を入れたことについて説明をしてください。」
「これまでの人生の中で最も成果を上げた経験について教えてください。」
このような問いに対する回答、みなさん準備できていますか?

個別面談では「就活で言えるようなエピソードがない」という相談をよく受けます。今回はみなさんが「就活で使えるエピソード」を発見できるよう、このコラムを書いていきたいと思います。

選考において採用担当者が知りたいこと

研究室の先輩方を思い浮かべてみてください。
例えば、スポーツなどの大会で全国レベルの実績を上げている人はどのくらいいますか?学会での受賞歴のある先輩はどのくらいいますか?サークル活動ではどうでしょうか?全員が部長ではないはずです。

華々しい結果を問うのであれば、募集条件に記載することで、企業は選考を簡単に進めることができます。しかし、実際はそうではありません。
エントリーシートなどの応募書類で問われるのは、「あなたが最も力を入れたこと」や「あなたが目標に向けて努力したこと」です。

採用担当者に伝えるべきこととは?

「アピールできる経験がない」という就活生の悩みですが、採用側が知りたい「経験」は華やかな成績や結果ではなさそうです。それでは「あなたが伝えるべきこと」とは、一体どのようなことなのでしょうか。

選考では「あなたがどんな人なのか」を相手に届けることが求められます。「どんな人なのか」というのは、大きく2つの方向から考えることができます。1つは「考え方・価値観」、もう1つは「強み・得意なこと」です。この思考と行動の両面から人物像を届けます。

例えば「野球部でキャプテンとして、全国大会に出場しました!」と話したとして、どのような人物像を受けとることができるでしょうか。

運動=活発そう、キャプテン=頼れそう、全国大会=厳しそう…それから野球部ということで、重いものが持てそうとか、タフそうとか、先輩後輩関係が厳しい、伝統を重んじる…これは全くスポーツ経験のない私が、これまでに出会った野球経験のある人から想像する人物像です。

このように人は他者について、自分の過去の経験や関わった人を思い起こすことでイメージを広げていくのです。「野球部でキャプテンとして、全国大会に出場した」この説明だけで自分らしさを明確に届けるのは難しいということがわかります。

まとめ

個別面談ではでさまざまな学生に出会います。運動部のキャプテンとして活躍していた人もたくさんいました。入賞などの結果を話したとしても、それほど珍しいことではありません。そのことだけで人物像を印象付けるのは本当に難しいことです。

逆に「レギュラーに選ばれなかった」という皆さんが想像する結果とは正反対のエピソードでも、人物像をしっかりと届け内定を獲得する学生にも多く出会いました。「目標」や「課題」と出会ったときに、自分なりに何を考え、どのような行動をとったのか。この「自分なりに」というのがポイントになるのです。

これまでの人生の中で、感情の浮き沈みがあった場面や、「選択」の場面を振り返ってみてください。大学・サークル・研究室・卒論テーマ…なぜそれを選びましたか?どのようにして選びましたか?なぜなぜなぜ、と深掘りを続けていくと、自分の考え方や行動の癖が見えてきます。

振り返ったいくつかの出来事の中で、「自分にとって」大きいと感じる出来事は何ですか。この「大きさ」というのは、受賞のような結果の大きさではなく、自分の感情の変化の大きさで選ましょう。それがあなたを表す大切なエピソードになるはずです。

考えても考えても見つからない方は、個別面談でご相談ください。他者から深掘りをしてもらうことで気付けることがきっとありますよ!

<執筆者プロフィール>
坂田 康子(Yasuko Sakata)
国家資格「キャリアコンサルティング技能士 (2級) 」保有
首都圏大学で約12年間学生サポートに携わり、2019年8月にタレントゲートへジョイン。現在は個別面談と文章添削サービスを担当。一人ひとりにとってより良いキャリア選択の実現を目指し、寄り添い、親身になってくれる人柄も人気である。