たとえ練習でも、ある程度準備をしておかなければ答えられないかもしれない…答えられなければ練習にならないかもしれない…答えられなかったら恥ずかしい…などなど不安は尽きません。
私もなにかと事前準備をしておきたいタイプなので、その気持ちよくわかります。が、ちょっと待ってください。「面接」とはどのような場でしたか?
一般的に書類選考や筆記試験・グループディスカッションなどの選考が先にあり、少し人数が絞られてから実施されるのが「面接」です。なぜ「面接」に呼ばれたのでしょうか…
それまでの選考を通して「聞きたいこと」や「知りたいこと」があるから呼ばれたのではないでしょうか。そうです。面接はあくまでも先方の「聞きたいこと」がベースになります。
学生のみなさんが「話したいこと」をどんなにたくさん用意していったとしても、相手が知りたいこととズレていたとしたら…それは評価にはつながりません。
まずは心構えとして「面接は相手から聞かれたことに答える場」であることをしっかりと確認しておきましょう。ということは、面接練習の準備は「答えよう」という気持ちがあれば十分なのかもしれません。
面接練習の準備として最も大切なことが「答えようという気持ち」であることは理解できましたか?
模擬擬面接で「問いをきちんと捉えることができているのかを確認する」「問いを瞬時に理解する練習をする」このような「目的意識」をしっかりと持ち練習に臨むことができれば、模擬面接の効果が期待できます。
さらにその効果を上げるためには、模擬面接の「目的」を考えることが大切です。
例えば、オンラインならではの対策がしたい、ということであればカメラ写りや音声の聞こえ具合いを中心に確認します。
言葉遣いや基本的態度が心配であれば、よく聞かれる基本的な質問を通してそれらを確認します。
最終面接で熱意を伝える練習をしたい!といことであれば、他社比較や意思確認のような質問事項をしつこく深掘りしていきます。
目的を持ち、模擬面接の内容もそれに合わせたものにすることで、その効果が大きく変わります。
最後にタレントゲート個別相談内での面接練習方法についてご紹介します。
個別相談での模擬面接は基本的には相談者からの希望に合わせて2つの方法で実施しています。「きっちりバージョン」と「ゆっくりバージョン」の2種類です。
「きっちりバージョン」では最初に15分程度模擬面接を行います。自己紹介・自己PR・職種の志望理由・学生時代に力を入れたことなど基本的なことと、それらの深掘りをします。模擬面接実施後にみなさんの目標に合わせてフィードバックを行います。
「ゆっくりバージョン」は模擬面接という形式ではなく、会話形式で行います。この方法を希望する学生は志望動機や自己PR・ガクチカなどの基本的な項目に自信がない場合が多いです。その場合、自己分析が足りていないケースが多いので会話形式で自己理解を進められるような質問をしていきます。
個別相談の予約がとりにくくなっていますので、せっかくの機会を少しでも充実した時間にできるように時間内で得たいこと・目標を少し考えておいてくださいね。「自信をつけたい」でももちろんOKです。安心して飛び込んできてください!
<執筆者プロフィール>
坂田 康子(Yasuko Sakata)
国家資格「キャリアコンサルティング技能士 (2級) 」保有
首都圏大学で約12年間学生サポートに携わり、2019年8月にタレントゲートへジョイン。現在は個別面談と文章添削サービスを担当。一人ひとりにとってより良いキャリア選択の実現を目指し、寄り添い、親身になってくれる人柄も人気である。