「新卒は●●業界を選んだ方がいい」周囲からのアドバイスの受け止め方

「新卒だからこそまずは病院に就職をしたほうがいい。」
「新卒だからこそ企業就活に挑戦したほうがいい。」
「これからは新卒じゃないと薬局就職が難しくなる。」
就活生はこれらのアドバイスのうち、どれかひとつは言われたことがあるのではないでしょうか。

個別相談の相談内容は「どの業界を目指すのか決断ができない」という相談と、「目指している業界の選考対策をしたい」という相談の大きく2つに分けられます。

「どの業界を目指すのか決断ができない」という学生の多くが、先に挙げたようなアドバイスが引っかかってしまい、なかなか決断できないという状況に陥っています。進路選択において「他者からのアドバイス」はどのように受け止めるべきなのでしょうか。


誰の進路を選択するのか。軸は自分自身。

まずは、進路選択は自分自身の人生の選択なのだ、ということを忘れないようにしましょう。

薬学生は親族に薬剤師資格を持つ人が複数いたり、大学で関わる先輩方もそのほとんどが同じ薬学部の学生・卒業生である場合がとても多いです。
そのようなひとたちが、あなたのことを想い、就活に向けて多くのアドバイスを与えてくれます。

しかし、同じ専門分野を学んだ人であったとしても、過ごしてきた環境・時代、この先過ごしていく環境も100パーセント同じという人はいません。アドバイスを受けてそれに従ったとしても、その人生を歩んでいくのは自分自身です。誰かと変われるものではありません。そのことを忘れないようにしましょう。

「●●したほうがいい」の目的は?「自分のために」選ぶ!

次に考えなければならないのは、「新卒のうちに●●したほうがいい」というアドバイスについてです。

「●●したほうがいい」の目的は一体何なのでしょうか。
「~のために、新卒では●●した方がいい」この前半部分の「~のために」というところをとじっくりと考えてみることが大切です。

その際、少し先の3年後・5年後・10年後について考えてみるとよいでしょう。
「私は3年後こうなっていたい」ということをできるだけ挙げてみます。どんな仕事をしていたいのか、どんな力をつけていたいのか、どんな生活をしていたいのか、どこで生活をしていたいのか。
それらを想像してみた上で、そのためにどんな選択をするべきなのか考えてみましょう。

自分のために自分で選ぶことができれば、変化に対応できる。

「将来無くなる仕事」だとか「これからはこんなことをしていた方がいい!」という情報が、あちらこちらに溢れています。なかには「薬剤師としての将来」に対し不安を感じさせるような情報もあります。

しかし先のことをどんなに想像しても、その通りになるとは限りません。現在のように新たな感染症がこんなにも人びとを苦しめることになることを、予想していた人はほとんどいないでしょう。

感染症だけでなく、自然災害や事件・事故など、予想できないことは、これからも大なり小なり起こることでしょう。「〇〇職不要説」だとか「中途ではなれない」とかいろいろと聞こえてくると思いますが、変化への対応や自分自身で考えることができなければ、どのような職種を選んだとしても必要とされなくなってしまいます。

不確かな情報に振り回されず“自分自身がどうなりたいのか・どうありたいのか”ということを考えていきましょう。そしてその気持ちをしっかりと柱に据えて、進路選択と向き合います。その際に専門的に知りたい情報があれば、その時は積極的に周囲を頼りましょう。

個別相談では、「自分の意志で決める」ということを大切に進路について考えるようにしています。自分自身で選ぶことができれば、将来さまざまな変化が起きたとしても、また自分で選択をして進んでいけるようになります。
自分を柱に勇気をだして選択をしていきましょう!

<執筆者プロフィール>
坂田 康子(Yasuko Sakata)
国家資格「キャリアコンサルティング技能士 (2級) 」保有
首都圏大学で約12年間学生サポートに携わり、2019年8月にタレントゲートへジョイン。現在は個別面談と文章添削サービスを担当。一人ひとりにとってより良いキャリア選択の実現を目指し、寄り添い、親身になってくれる人柄も人気である。