病院や薬局で働くうえで必要な能力とは、一体どのようなものでしょうか。
働く姿を想像してみてください。
薬学に関する知識、対患者さんや対他職種への「情報伝達力」(コミュニケーション能力)…このあたりがとても重要であることが予想されます。
そのためESでも個性的な文章を書くことやエピソードの華やかさ…そのようなことよりも「わかりやすく伝えること」が大切です。書類選考ではそのような能力の有無が見られます。
また多くの医療機関ではコミュニケーション力が重視されることから、書類だけでは選考を行わず、面接も併せて選考を行うことが多いのが現状です。
面接で使いやすい、パッと見て分かりやすい書類を作成することが大切です。
まずは「形式」をしっかりと確認しましょう。
ESではなく履歴書で、かつ様式の指定がなければ大学で売っている履歴書を選びましょう。
コンビニ等で売っている履歴書は書く項目が少なく、一見楽に感じられます。しかし大学で売っている履歴書は学生がアピールしやすい項目が設定されています。人物像を伝えやすい構成になっていますので、迷わず大学様式を使いましょう。
また病院では「手書き」での作成を求めることも多くあります。その場合は特に「読みやすさ」を考えて書きましょう。文字が小さすぎると面接の際にサッと確認することができません。読み手のことを考えて丁寧に作成しましょう。
医療機関への就職を考える就活生の多くは、大学入学前や実習中に何らかの出会いやきっかけがあり、「人に対する想い」を強く持っているのではないでしょうか。
たくさんの学びや出会いをもう一度思い出して、気持ちを言葉に乗せていくことを大切にしてください。技術や知識はまだまだ足りていないでしょうし、それらはこれからも追求し続けることが求められるでしょう。
どんな時も支えになるのは自分自身の土台にある「想い」です。その想いを届けることで、活躍の可能性を感じてもらえるよう、心を込めて丁寧に文章を書いてみてください。
<執筆者プロフィール>
坂田 康子(Yasuko Sakata)
国家資格「キャリアコンサルティング技能士 (2級) 」保有
首都圏大学で約12年間学生サポートに携わり、2019年8月にタレントゲートへジョイン。現在は個別面談と文章添削サービスを担当。一人ひとりにとってより良いキャリア選択の実現を目指し、寄り添い、親身になってくれる人柄も人気である。